- 歯ぎしりや食いしばりには
「マウスピース・ナイトガード」 - マウスピース(ナイトガード)の種類
- マウスピース(ナイトガード)が
必要な人とは? - マウスピース(ナイトガード)の効果
- マウスピース(ナイトガード)のデメリット
- ナイトガードを上だけ装着する理由
- 保険適用できる?
マウスピース(ナイトガード)の費用
歯ぎしりや食いしばりには
「マウスピース・ナイトガード」
ナイトガードとは、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしている場合に、歯や顎に加わる力を緩和することができるマウスピースです。
就寝時に上顎に装着することで、強く噛もうとしても滑って力が分散しやすくなり、歯の代わりにナイトガードが削れることで、歯を保護します。
ナイトガードは歯科医院で歯型を取るだけで簡単に作ることができ、装着するだけで歯ぎしりや食いしばりから歯や顎を守ることができます。就寝中の歯ぎしりや食いしばりにお悩みの方は、大野城駅近く・下大利にある大野城もはら歯科へご相談ください。
歯ぎしりや食いしばりとは?
歯ぎしりとは、主に就寝中に上下の歯が接触する癖のことであり、食いしばりとは、歯をぎゅっと強く噛みしめてしまう癖のことです。
普段食事の際顎にかかる力は平均して50kgぐらいと言われています。しかし寝ている時の無意識下での食いしばりはなんと500kgもの力がかかっていると言われています。
これらの原因は完全には解明されていませんが、ストレス・飲酒・薬物など、様々な要因が関与していると考えられています。しかし、それらの要因を特定することは困難です。
歯ぎしりや食いしばりを
放置すると…
歯ぎしりや食いしばりを放置すると、歯や顎に様々な悪影響を及ぼします。
歯が欠けてしまう
エナメル質が欠けて象牙質や神経が露出することがあります。象牙質や神経が露出すると、知覚過敏や虫歯になるリスクが高まります。
歯周病が悪化する
歯ぎしりで歯が揺さぶられると、歯の土台となる歯槽骨の骨吸収が急速に進み、歯が動揺したり抜けたりするリスクが高まります。
歯が折れる、
被せ物が破損する
天然の歯が折れて抜歯が必要になったり、レジンやセラミックなどの被せ物が破損して作り直しが必要になったりすることがあります。
顎関節症になる
顎関節に力がかかることで、顎関節症を発症することがあります。顎関節症になると、口の開閉時に痛みや音がしたり、口が開きにくくなったりします。
マウスピース(ナイトガード)の
種類
ナイトガードには、ソフトタイプとハードタイプの2種類があります。
ソフトタイプ
ソフトタイプのナイトガードはビニール樹脂で作られており、柔らかいため装着時の違和感は少ないのが特徴です。
しかし、歯ぎしりや食いしばりへの効果はハードタイプよりも低くなります。また、歯ぎしりや食いしばりが強い方が使用すると、短期間で穴が開いてしまう場合があり、その際は新しく作り直す必要があります。
ハードタイプ
ハードタイプのナイトガードはレジンという樹脂で作られており、硬いため装着時に違和感が生じやすいですが、歯ぎしりや食いしばりへの効果は高いと言われています。
歯ぎしりや食いしばりが強い方が使用すると、短期間で削れて合わなくなる場合もありますが、その際は調整することが可能です。
マウスピース(ナイトガード)が
必要な人とは?
以下に該当する方は、ナイトガードを使用することで症状が改善される可能性があります。
- 夜間に歯ぎしりをしている自覚がある、もしくは指摘される
- 顎に違和感や痛みがある
- 顎がカクカクする
- 起床時に顎や歯が痛む
- 歯の根元に近い部分が削れている、しみる
- 歯の噛む面がすり減っている
- 歯にひびが入っている
- 歯が割れたことがある
- 噛み合わせに問題があると指摘されたが、矯正は考えていない
- 詰め物が外れたり、壊れたりすることが多い
マウスピース(ナイトガード)の
効果
ナイトガードの主な効果には、次の4つがあります。
歯や顎にかかる負担を
分散できる
無意識の歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎に非常に大きな負担を与えます。これが長期間続くと、歯にひびが入ったり歯根が損傷したりして、場合によっては抜歯が必要になることもあります。
ナイトガードを使用することで噛む力を分散させ、特定の歯への過度な負担を防いで歯を保護します。これにより、顎関節症の予防も期待できます。
歯がすり減るのを防げる
歯ぎしりによって上下の歯が擦り合うことで、歯は徐々にすり減ります。放置すると歯は短くなり、知覚過敏や噛み合わせの問題が生じるリスクが高まります。
ナイトガードを使用することで、歯の代わりにマウスピースが削れるため、大切な歯を保護することができます。
詰め物や被せ物を保護できる
歯ぎしりや食いしばりは、歯科治療で施された詰め物や被せ物が欠けたり割れたりするリスクを高めます。また、破損した部位から細菌が侵入し、再治療が必要になることもあります。
ナイトガードを使用することで噛む力を分散させ、詰め物や被せ物の破損を防ぐことができます。
歯の位置を固定できる
歯周病などで揺れている歯は、歯ぎしりが原因で位置がずれる可能性があります。
ナイトガードを使用することで動揺のある歯が固定され、噛み合わせの変化を防ぐことができます。
マウスピース(ナイトガード)の
デメリット
歯ぎしりや食いしばりから歯や顎関節を保護するナイトガードには、以下のようなデメリットも存在します。
費用がかかる
ナイトガードはオーダーメイドで作られますが、保険適用の治療として認められているため、費用は4,000円から5,000円程度です。
使い始めは違和感がある
ナイトガードは就寝時に装着するため、使い始めは違和感があり、眠りづらいと感じる方もいます。しかし、使用しているうちに慣れ、違和感なく使用できるようになる方がほとんどです。
正しく扱わないと
歪んで変形したり、
菌が繁殖したりする
ナイトガードの素材は熱に弱いため、高温環境下に放置したり、煮沸消毒したりすると変形する可能性があります。
また、流水での洗浄だけでは菌が繁殖してしまうため、使用後はマウスピース用の洗浄剤を使って毎回消毒する必要があります。
歯科医院での
定期メンテナンスが必要
毎日ナイトガードを装着していると徐々にすり減り、噛み合わせもずれてきます。そのため、定期的に歯科医院に通い、メンテナンスを受ける必要があります。
耐用年数には個人差がある
ナイトガードを毎日使用し続けると、割れたり穴が開いたりすることがあります。ハードタイプのナイトガードであれば修理も可能ですが、一般的な耐用年数は2~3年程度とされています。ただし、耐用年数には個人差があり、3~4年使い続けられる人もいれば、半年しかもたない人もいます。
ナイトガードを
上だけ装着する理由
ナイトガードは上下どちらでも作ることができますが、基本的には上顎に装着できるマウスピースを作ります。
これは、顎の構造上、上顎は動かず下顎は自由に動くためです。動かない上顎にマウスピースを装着し、下顎が自由に動く方が、個人差はあるものの、違和感が少ないとされています。
ただし、歯周病で歯の位置がずれる心配のある歯が下顎にある場合や、被せ物や詰め物が多い場合は、下顎のマウスピースを作ることもあります。
保険適用できる?
マウスピース(ナイトガード)
の費用
歯科医院で作るナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりの治療目的であれば、保険が適用されます。そのため、スポーツで使用するマウスピースなど、治療以外の目的で作る場合は保険適用外となります。
マウスピース
(ナイトガード)の費用
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