- 歯のマウスピース矯正とは
- 目立たないマウスピース矯正
「インビザライン」 - 当院には
インビザライン認定医が在籍しています - マウスピース矯正は
どんな人におすすめ? - マウスピース矯正の
メリットとデメリット - マウスピース矯正の治療の流れ
- マウスピース矯正ができない例
- マウスピース矯正
(インビザライン)の費用
歯のマウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の器具を使用して歯を動かす矯正方法です。金属のワイヤーやブラケットを使わないため、目立ちにくく、他人に気づかれにくいのが特徴です。営業職や接客業など、人と会う機会が多い職業の方でも目立たず矯正歯科治療を受けられるため、人気が高まっています。
マウスピース矯正の仕組み
マウスピース矯正では、他の矯正歯科治療と同様に、歯に力を加えることで歯を動かします。
歯のまわりには歯槽骨と歯根膜があり、矯正器具で歯に力が加わると、歯根膜にその力が伝わります。歯根膜の片側が縮み、反対側が引き伸ばされることで、縮んだ側では破骨細胞が骨を溶かし、伸びた側では骨芽細胞が新しい骨を作ります。
このプロセスが繰り返されることで、歯が少しずつ動いていくのです。
目立たないマウスピース矯正
「インビザライン」
インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が提供するマウスピース型矯正装置で、世界中で1,400万人以上の治療実績を持っています。
このシステムは、透明で着脱可能なマウスピース(アライナー)を一定期間ごとに交換して歯列を動かす方法です。
インビザラインは、アジア太平洋地域でも多くの利用者がいるほか、2022年にグッドデザイン賞を受賞しています。FDA(アメリカ食品医薬品局)の医療機器認証を受け、ISO取得工場で製造されている他、マウスピースを構成する素材は日本でも薬事認証を得ており、安全性も確保されています。
子供のマウスピース矯正には「インビザラインファースト」
インビザラインファーストは、子供向けのアライナー矯正歯科治療です。通常のインビザラインと同様に透明で目立たず、取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。このため、子供にも大きなメリットがあります。
当院にはインビザライン認定医が在籍しています
当院には、高度な専門知識と技術を持ち、特別なトレーニングと試験を経て認定されたインビザライン認定医が在籍しているため、患者様の歯並びに最適な治療計画の立案や、より効果的で安全な治療を行うことが出来ます。
一人ひとりの口腔内の状態に合わせてカスタマイズされた治療プランを作成することで、理想の歯並びを最短で実現するためのサポートを行います。さらに、常に最新の治療技術と情報にアクセスし、それを治療に反映させることで、安心して治療を受けられる環境を提供しています。
インビザライン治療を考える際には、当院にぜひご相談ください。患者様の口腔全体の健康を守るトータルケアを提供し、長期的な健康をサポートいたします。
マウスピース矯正は
どんな人におすすめ?
マウスピース矯正の治療には、次のような方におすすめします。
- 目立たない矯正歯科治療を希望する方
- 仕事や学業で人前に立つ機会が多い方
- 金属アレルギーがある方
- 歯列矯正の経験があり、再矯正を考えている方
- 軽度から中程度の歯並びの乱れを改善したい方
- 矯正歯科治療中もお口を清潔に保ちたい方
- 装置の着脱が自由にできる矯正を望む方
など
歯並びが悪い
歯列全体に比較的弱い力をかけるマウスピース型矯正装置のインビザラインは、大きく歯がずれている場合や大きな隙間がある場合には、従来のワイヤー矯正の方が適していることがあります。
しかし現在のインビザラインは部分矯正・全体矯正の両方に対応し、抜歯が必要な場合でも治療可能なため、多くの症例に対応できるようになっています。
このような歯並びには
マウスピース矯正がおすすめ
- 叢生:歯がでこぼこに並んでいる状態
- 八重歯:歯が重なって生えている状態
- 空隙歯列:歯と歯の間に隙間がある、いわゆるすきっ歯
- 開咬:上下の前歯が噛み合わず、閉じた時に隙間ができる状態
- 軽度から中程度の出っ歯:骨格に起因する重度のものを除く
- 軽度の反対咬合:いわゆる受け口の状態
- 軽度の噛み合わせの問題
など
抜歯が不要な歯並び
インビザラインは、出っ歯や受け口、乱杭歯など様々な歯並びの改善が可能ですが、抜歯が不要なケースに適しています。
例えば小臼歯を便宜抜歯(矯正歯科治療のための歯を抜くこと)すると、1本あたり7~8mm、上下で4本抜くと28~32mmのスペースが生じます。
このように大きな移動が必要な場合、マウスピース型矯正装置での治療は難しくなるため、非抜歯の症例の方がインビザラインに向いていると言えます。
矯正の歯の移動距離が短い
インビザラインは、抜歯が必要な場合でも、歯を移動させる距離が比較的短ければ対応可能です。ただし、その判断は精密検査を行わなければわかりませんので、まずは当院にご相談ください。検査結果によっては、ワイヤー矯正が適していると判断されることもあります。
見た目が気になる
(矯正装置を目立たせたくない)
一般的なケースでは、歯の移動を完了させるのに2~3年を要するため、その期間中、矯正装置によって口元の審美性が害されてしまう点を大きなデメリットと感じる人は少なくありません。
ですので、矯正期間中も口元を美しく保ちたいという方には、透明なマウスピースを用いるインビザラインが向いていると言えるでしょう。人と接することが多い職業の方でも、周囲に気づかれずにインビザラインで歯並びの治療を行うことが可能です。
金属アレルギーを持っている
従来の歯列矯正では、いろいろな場面で金属製のパーツを使用します。
金属アレルギーがある人、将来的な金属アレルギーが心配な人には、金属製パーツを一切使用しないマウスピース矯正がおすすめです。
お手入れ・管理ができる
インビザラインの最大のメリットは、食事前にマウスピースを取り外し、普段通りの食事や歯磨きができることです。しかし、食後すぐにマウスピースを洗って、早く再装着する必要があります。さらに、色付きや糖分を含んだ飲み物を飲む際にも取り外さなければならないなど、きちんと自己管理できる人にはマウスピース矯正が向いていると言えます。
痛い矯正は嫌だ
矯正歯科治療では歯を動かすため、痛みが伴うことがありますが、マウスピース矯正はワイヤー矯正よりもゆっくりと歯を動かすため、痛みが少ないのが特徴です。痛みが苦手な方には、マウスピース矯正が適しています。
マウスピース矯正の
メリットとデメリット
マウスピース矯正の
メリット(効果)
- 目立たない
- 口内を傷つけにくい
- 取り外せるので、歯磨きができ、歯の環境を清潔に整えやすい
- ワイヤー矯正に比べ、違和感や痛みを感じにくい
- 飲食中は取り外せるので、ワイヤーのように矯正器具が外れることはない
- ワイヤーに比べ、通院頻度が少なくて済む(ワイヤー:2週間~1月ごと/マウスピース:1~2ヶ月ごと)
- 金属アレルギーのリスクがない
など
インビザラインは透明なポリウレタン製で、最近の裏側(舌側)矯正やホワイトワイヤーなどの目立たないワイヤー矯正と比べても、金属アレルギーの心配がなく、痛みや違和感が少ない矯正装置です。
1日20時間の装着時間を守れば、食事や歯磨きの際に取り外せるため、口内環境を清潔に保つことができるのが特徴です。
マウスピース矯正の
デメリット(弱点)
- 取り外した際の自己管理が必要
- 紛失するリスクがある
- 装着時間が短いなど使用状況が悪いと
治療期間が長くなる - 重度の受け口や出っ歯など
適応できない症例もある - 新しい治療方法のため治療結果の
長期安定性についてはワイヤー矯正よりも
不明確である - 医療機器法対象外の医療用具であり、
医薬品副作用被害救済制度の対象外である
など
マウスピース矯正は、顎関節症などの指定症例以外は保険が効きません。ただし、医療控除の対象になる場合もあります。
マウスピース矯正の治療の流れ
歯列矯正は、一般的な虫歯や歯周病の治療と比べて、完了までに時間と費用がかかります。
治療をためらう方も多いかもしれませんが、歯並びや噛み合わせが気になる方は、ぜひ当院のカウンセリングにお申し込みください。
1カウンセリング(問診)
ドクターが歯並びを確認し、治療の流れや期間、費用の目安をご説明します。どんな不安や疑問でもご質問ください。時間をかけて丁寧にお答えします。なお、未成年の方は保護者の同伴をお願いしています。
2精密検査
マウスピース矯正をご希望の患者様の歯型、口腔内写真、レントゲンなどの詳細な情報を集め、それに基づいてドクターが個別に治療計画を立てます。
患者様に負担の少ない
「iTero」を導入しています
従来のシリコン印象による歯型取りは、不快感や静止が必要で苦手な患者様も多くいましたが、当院では3D光学スキャナー「iTero」を導入しており、この問題を解消しました。
「iTero」は口内を光の力でスキャンすることで、正確で快適な歯型取りが可能です。放射線を使用していないので安全性が高く、デジタルデータは即座に送信できるため、マウスピースの製作期間も短縮されます
3ご説明(シミュレーション)
治療の開始から完了までの過程について、3Dシミュレーションを用いて歯の動き方をご確認いただき、治療内容について丁寧にご説明いたします。この段階で治療期間と費用が正確に決定します。
4マウスピースを注文
治療計画にご同意いただけましたら、マウスピースを発注いたします。なお、ご同意いただけない場合は、無理に治療をおすすめすることはありません。
5虫歯・歯周病の治療
マウスピースを装着する前に、虫歯や歯周病などの問題がある場合は治療を行います。
当院では、可能な限り抜歯を避ける治療計画をご提案しています。また、口腔ケアをサポートするための歯磨き指導も行い、矯正歯科治療中の健康管理を促進します。
6マウスピース矯正装着開始
マウスピースの装着により治療が始まります。初期段階では月に1回、その後は2~3ヶ月に1回の通院が必要です。各段階でアタッチメントの装着などが行われ、ドクターの指示に従って約10日ごとに次のマウスピースに交換していきます。
マウスピースは1日20時間以上装着し、飲食や歯磨きの時以外は常に装着してください。治療期間は歯並びの状態により異なりますが、通常1~3年程度です。
7保定期間
すべてのマウスピースの装着が完了し、歯並びが改善されたら、保定期間に入ります。
この期間中、歯が元の位置に戻らないようにするため、約1~3年間、保定装置(リテーナー)を装着します。歯列の安定化を図り、噛み合わせや歯の経過を観察するため、保定期間中はメンテナンス期間と同じように約3ヶ月に1回のペースでご来院ください。
マウスピース矯正ができない例
マウスピース矯正は、歯を平行に動かすことが苦手なため、抜歯後に生じた大きな隙間を埋めるような治療には適していません。
また、重度の叢生(デコボコの歯並び)や、上下の顎の位置が前後左右にずれている場合(上下顎前突)も治療が困難です。
顎が左右にずれている場合
左右の顎がずれていることで、噛み合わせがずれている状態は、マウスピース矯正での治療は困難になります。
上顎前突(出っ歯)
上の顎が前方に突き出た歯並びのことで、一般的には出っ歯とよばれます。上顎前突は主に以下の3つのタイプにわけられます。
- 骨格的な問題はなく、
歯だけが前に出ているタイプ - 上顎の骨が大きく、
上顎全体が前に突き出ているタイプ - 下顎の骨が小さく、
上顎が相対的に前に突き出ているタイプ
①のタイプであれば、マウスピース矯正で治療可能ですが、②と③のタイプは骨格的な問題があるため外科的な手術が必要です。
下顎前突(しゃくれ)
下の顎が前方に突き出た歯並びのことで、一般的には受け口やしゃくれとよばれます。下顎前突は主に以下の3つのタイプにわけられます。
- 骨格的な問題はなく、
歯だけが前に突き出ているタイプ - 下顎の骨が大きく、
下顎全体が前に突き出ているタイプ - 上顎の骨が小さく、
下顎が相対的に前に突き出ているタイプ
上顎前突と同様に、①のタイプはマウスピース矯正可能ですが、②と③の場合は骨格的な問題があるため外科的な手術が必要です。
デコボコ歯並びが重度の場合(叢生)
歯の重なりがある状態の叢生は、乱杭歯(らんぐいば)や八重歯(やえば)とも呼ばれます。これは顎のサイズと歯の大きさのバランスが悪く、歯が正しく並ぶためのスペースが不足していることが原因です。マウスピース矯正では軽度の叢生の治療が可能ですが、歯を大きく動かす必要がある重度の叢生の治療は難しいです。
歯科医師によって適応できる症例が異なる場合も
マウスピース矯正と一口に言っても、使用するアライナーの種類や担当医の経験・技術によって、適応できる症例が異なります。
あるクリニックでマウスピース矯正が難しいとされた場合でも、他のクリニックでは可能とされることがあります。またマウスピース矯正では対処できない症例でも、ワイヤー矯正と併用することで治療が可能になることがあります。
難症例でなくても、安心のためにマウスピースとワイヤーの両方の矯正経験が豊富なドクターに相談することをおすすめします。
インプラント
矯正歯科治療で歯を動かす際には、歯根膜(しこんまく)が重要な役割を果たします。
矯正歯科治療中に歯に力が加わると、歯根膜が圧迫された側では破骨細胞が骨を溶かし、反対側では骨芽細胞が骨を再生します。このプロセスにより、歯は力の方向に動きます。
しかしインプラントには歯根膜がないため、マウスピース矯正を含むすべての矯正歯科治療でインプラントを動かすことはできません。
マウスピース矯正
(インビザライン)の費用
※準備中です。